「あれ、なんか吸い込みが弱いな…」
いつも通り掃除機をかけていたとき、ふと違和感がありました。手元を見ると、ツールのジャバラホース(延長ホース)が一部パックリと裂けていました。
空気が漏れていて吸引力が落ちていたようです。
我が家のDysonは V6 Fluffy+。購入から10年以上が経過しています。とはいえ本体はまだまだ元気。ここで買い替えるのは、さすがにもったいないと思い、
調べてみたところ、「ジャバラホース専用の補修テープ」 という便利なものが存在することを知りました。
結論としては、補修は成功しました。空気漏れは完全に止まり、吸引力も元通りに戻りました。かかった費用は1000円未満です。
なお、この方法はDysonに限った話ではありません。蛇腹状のホースが付いた掃除機であれば、同じ手順が使えるはずです。お使いの機種が違う方も、参考になると思います。
ただし、6ヶ月使ってみて気になった点もあります。この記事では購入した商品と作業手順を解説し、半年後の正直な状態も共有できればと思います。
症状:ジャバラホースの蛇腹が裂けていた
症状としては、ホースの蛇腹(じゃばら)部分の谷になっているところが、切れ目のようにパックリと裂けていました。

V6 Fluffy+に付属する延長ホースは、伸縮や曲げを繰り返しており、しかも10年も経つと樹脂が硬くなったり劣化したりすると思います。その結果、硬くなった樹脂が伸縮や曲げより繰り返し負荷がかかって裂けてしまったようです。
裂け目があると、吸い込んだ空気がそこから漏れてしまい、先端の吸引力がガクッと落ちます。ホースを使うツールに関してはほぼ致命傷だと思います。
吸引力が落ちているかの簡単なチェック方法として、ホースの先端を手のひらで塞いだ状態で運転することで確認できると思います。正常なら「キュッ」と吸い付きますが、途中で漏れていると吸い付きが弱いです。
買い替えか、修理か。悩んだ末の結論
最初に頭をよぎったのは「純正のツールの買い替え」という選択肢でした。しかし発売から年数が経った機種だと、そもそも部品の在庫が怪しくなってきます。
かといって本体ごと買い替えるとなると、出費は一気に跳ね上がります。壊れているのはホースの一部だけなのに、まだ本体は使えるので、そこまでする必要があるのか・・・。
そう考えた結果、「まずは直せないか試してみる」という方向に落ち着きました。
用意するもの:ホームセンターで買った1000円未満のテープ
今回使ったのは 「ジャバラホースをなおす ホーステープ」、価格は1000円未満でした(購入当時は 833円)。
近所のホームセンターでホーステープを探したところ、この商品が置いてあり、パッケージの説明を見る限り問題なさそうだったのでそのまま購入しました。
特別な比較検討はしていませんが、結果的に正解でした。

私はホームセンターで購入しましたが、ネット通販でも入手できます
ポイントは専用の補修テープです。一般的なビニールテープや布テープとの決定的な違いは、伸縮する蛇腹部分の動きに追従できること。蛇腹は動く部品なので、伸び縮みしないテープを貼っても、すぐに浮いたり剥がれたりしてしまいます。
このほかに必要なのは、貼る前にジャバラホースの汚れを拭くためのウェットティッシュと乾いた布、そしてハサミです。特別な工具は必要ありません。
| 道具 | 用途 | 備考 |
| ジャバラホースをなおす ホーステープ(1000円未満) | 裂け目を塞ぐ本命 | 伸縮するタイプを選ぶ |
| ウェットティッシュ等 | 貼る前の下地清掃 | 油分・ホコリを落とす |
| 乾いた布 | 水気の拭き取り | 濡れたまま貼らない |
| ハサミ | テープのカット | — |
補修の手順(全4ステップ)
ステップ1:貼る場所の汚れを落とす
裂けた箇所とその周辺を、ウェットティッシュなどで拭き取ります。掃除機のホースは意外とホコリと油分が付着しているためです。補修テープの持ちは、この下地処理が重要だと思います。
拭いたあとは乾いた布等でしっかり水気を取ってから次に進んでください。
ステップ2:裂け目を閉じるように整える
裂け目が開いたまま貼ってしまうと、そこが空洞として残り、弱点になります。指で軽く押さえて、切れ目同士がぴったり合う状態にしてからテープを当てます。
ステップ3:蛇腹の溝に沿わせて巻く
いよいよテープを巻きます。今回、私の購入したテープは2種類(特殊合成ゴム、ビニールテープ)のテープを交互に計3回巻くタイプです。
まず、ビニールテープを巻きます。裂けた箇所だけでなく、裂けた箇所よりも大きめに余裕をもたせて巻いていきます。
次に、特殊合成ゴムのテープ(黒色)を巻きます。引っ張りすぎず、蛇腹の凹凸に沿わせるように巻いていくのがコツです。
最後に、ビニールテープを先ほど巻いた特殊合成ゴムのテープ(黒色)を覆うようにしてビニールテープが重なるように巻いていきます。
特殊合成ゴムのテープ(黒色)を巻き終わった写真です

ステップ4:手でしっかり押さえて密着させる
巻き終わったら、テープ全体を手で押さえてなじませます。特に巻き終わりの端は剥がれの起点になりやすいと思いますので、しっかり押さえると良いと思います。
補修テープを巻き終わった写真です(補修完了)

うまく貼るための3つのコツ
- 下地の清掃を省略しない — ここを面倒がると早期に剥がれます
- 強く引っ張りながら巻かない — 蛇腹の伸縮を妨げ、端から浮いてきます
- 前後に余裕をもって巻く — 裂け目ギリギリだと端から再発しやすくなります
結果:吸引力は完全に戻った
肝心の結果です。
補修後、あらためてホースの先端を手で塞いでみると、「キュッ」としっかり吸い付く感触が戻っていました。空気漏れは完全に止まりました。
実際に使ってみても、ゴミの吸い込み方は裂ける前と変わりません。1000円未満と数分の作業で、まだ十分使える掃除機が復活しました。
【重要】6ヶ月後の正直な状態
補修から6ヶ月以上が経過しましたが、吸引力は落ちることなく維持できています。 この点については文句なしです。
ただし、良いことばかりではありません。
テープを貼った箇所が少しずつ劣化してきています。 具体的には、テープの表面が細かく崩れ、その破片が周囲に散らばっていくような形で広がってきました。
吸引力に支障はありませんが、少し汚く見えるかもしれません。
また、これに関連して購入前に知っておいた方が良いと思ったことが、見た目の問題です。ホーステープを巻くと、蛇腹部分が いかにも「補修しました」という外観 になります。
機能は戻りますが、新品同様の見た目にはならないです。
この見た目がどうしても許容できない、という方は、素直に交換ホースや本体の買い替えを検討したほうが満足度は高いのではないかと思います。
補修テープが向いている人・向いていない人
向いている人
- 裂けているのが1〜2箇所と限定的
- 本体はまだ十分使えている
- 見た目より機能とコストを優先したい
向いていない人
- ホース全体が硬化し、あちこちにひび割れがある
- 掃除機の見た目にこだわりがある
- 保証期間内(もしかしたら交換対象になるかもしれませんので、まずメーカーに相談が良いと思います)
他メーカーの掃除機でも使える?
今回私が試したのはDyson V6 Fluffy+ですが、この補修方法はダイソン専用のテクニックではありません。
ホーステープは「蛇腹状のホースに巻いて裂け目を塞ぐ」というものなので、蛇腹ホースが使われている掃除機であれば、メーカーを問わず同じ手順が適用できると思います。
国産メーカーのキャニスター型掃除機なども、ホースの構造自体は大きく変わりません。
ただ、裂けている箇所について、蛇腹の途中であれば問題ありませんが、ホースと本体の接続部(樹脂の硬い部分)から裂けている場合は、テープでは塞げない可能性が高いのではないかと思います。
なお、私が実際に検証できたのはV6 Fluffy+の1機種のみです。他機種で確実に成功すると断言はできませんが、構造が同じジャバラホースであれば同じ結果が期待できると思います。
まとめ:壊れた=寿命、とは限らない
家電が不調になると、つい「そろそろ買い替えかな」と考えてしまうかもしれません。でも今回のように、壊れているのは全体のごく一部というケースは意外と多いのではないでしょうか。
10年以上使ってきたV6 Fluffy+が、1000円未満のテープでまた現役に戻りました。テープの劣化という見た目の問題はありますが、吸引力は戻ったので私としては満足です。
もし今、掃除機のホースが裂けて困っている方がいれば、買い替えを決める前に一度「補修テープ」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事がその一助になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※補修はご自身の責任のもとで行ってください。保証期間内の製品や、破損範囲が大きい場合はメーカーへの相談をおすすめします。

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